専科

いつから受験勉強をはじめるべきですか?

皆様が塾に何を望んでおられるのか、私はお会いするまで、知る由もありません。
それでも、例えば、ご子息の成績が平均的に揃っているのであれば、 まず数学を身につけることを高校最初の方針にするのが良いと考えます。
数学は工程表でも示す通り、入試科目として間に合うか否かの門限が、 他の科目よりとても早いです。放っておくと、あっという間に手遅れ、 つまり受験科目として選択できない教科となってしまいます。
国公立受験の殆どに数学は必要でありますから、高校の勉強が始まる時期から、 常に数学には総勉強時間の半分を当てる計画で、他の教科の勉強をすべきであります。 当地では余り聞きませんが、関東ですと、数学がついていけないとわかったときから、 向きを変え文系の難関私大を目指すのが一般と聞いています。
5教科7科目を制する国公立と、 3教科を制する私立では勉強量にかなりの差があると思ってください。

私立中学にお通いの場合の数学
高校の勉強が始まりましたらなるべく早く お越し頂くのがよいです。授業が速い上に、以外と穴があります。 文章を伴わない身につかない単語帳、 整合性の取れていない教科書、 意味がわからなくても3回写して来なさいという青い問題集など、 効果を疑われる教材が大量にあります。 これではかえって質として勉強をしたい生徒、 考えることを大切にする生徒を台無しにします。 何でもいいから覚えた者が頭の良い生徒、という序列を教室内に作ることは、 賢い人間のすることではありません。内容を吟味せずに問題集を選び、 その反省も無く同じ出版社のワークブックを使い、 テストもそこから数字を変えるでもなく出題をするところを見ますと、 定期考査で点が取れていても、これが受験の成功に繋がるのか不安に思う親御さんも 多いのではと推します。

公立高校にお通いの場合の数学
文系で数3を使わないのであれば、 高校2年生、5月の下旬から6月あたりが、そろそろ大学受験に向けた目安、 出発点・スタートとなります。 これから先は、塾で出来ることはこういうことですという遣り繰りの話となります。 なるべくなら順番に、穴のない勉強をさせてあげたいところですが、 残り時間を計算すると全て扱うという訳にはいかないのであります。 数2Bまでしか使わず、高校の既習に穴がないのであれば、 週2回、各1時間30分で何とか致します。 ただ、この1回の授業が1時間30分で、週2回というのは、 進学校でもない高校の数学と進む速度は同じで、 1年間で高校での1年間分の数学の授業が終われる。数1A最初から始めれば、 1年丸々数1Aを身につけるのにかかり、高3生であれば数2Bまではいけない時間数 とお考え下さい。

英語・物理・化学
それは数3を受験で使う前提でのお話、工学部・理学部・医学部・ 農学部志望の場合に限定して申し上げます。 一も二も無く、数学が数3までと重い荷物を背負っての勉強をするということを 覚悟して臨まねばなりません。この重さは理系の塾として、 運用して来た者にしかわからないのであります。 分数関数・三角関数・無理関数・指数関数・対数関数を伴う合成関数を積分するということは、 高校生には難しい勉強であります。 出来たように見えても、相応時間をかけなければ、身につくものではありません。 一覧にすると下記のようになります。
英語は週2回各1時間30分授業、若しくは週1回で3時間の授業
物理も週2回各1時間30分授業、若しくは週1回で3時間の授業
化学も週2回各1時間30分授業、若しくは週1回で3時間の授業…であります。
英語・物理・化学、同じ時間であります。 入試問題に手を出さなくても十分に数学が数3と重いですから、 「私は数学に全く時間がかかりません」という人でない限りは、 週あたり3時間の範囲で、英語・物理・化学を修めるのが現実に求めうる計画の限度、 とお考えください。この時間数で何処まで伸ばすか、という考え方しかとれないのであります。 これを無理に押せば、例えば、週あたり4時間30分の物理の授業をすれば、 具体的には、火曜・金曜に2時間15分ずつの授業をすると、 総時間の半分を数学に充てる勉強が難しく、物理は出来ても数学が出来ない という事態を起こしかねないのであります。 ならば、逆に物理を1時間半で授業を致しますと、復習も予習も十分に出来ずに、 科目自体が立ち往生します。 1日0.75単元の宿題を1週間分回収しますと、1単元の問題を20問として 、0.75×20×6=90(問)、例えそれが8割がた正解であったとしても、 残りは90×0.2=18(問)、それを1時間半の時間で教え直すとすると、90(分)÷18=5…で、 1問5分で1時間30分の授業全部を教え直しに使うことになります。 1回前の授業の教え直しを確認し、その回の宿題なおしをしようとすると、 それに10〜20分の時間を使うと、その5分すら掛けられない時間となります。 簡単に言えば、宿題直しとその前の確認だけで、授業が終わり、 下手をすると、前回の宿題の直しを次回に持ち越すことになります。 どんなに気をつけていても、当塾でもたまに起きますが、 こういう持ち越しは絶対に常態化すべきではありません。ひとつの教科で、 得意もあれば苦手もあるという生徒にこうした組み立てをすることは勧められません。

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